🌴【本質論】ISO事務局を「丸投げ」したいと相談されたら?🔍マネジメントシステムの舵取りは誰が担うべきか


🧭「ISO事務局業務を全部外注したい」──人手不足時代のよくある相談

「ISOの事務局業務、全部外注したいんです。」

最近、こうしたご相談をいただく機会が増えています。
特にISOマネジメントシステム(QMS:品質、EMS:環境など)の運用を担う事務局要員が不足し、
「審査が通ればいいから」と、すべてを外部コンサルタントに委託したいというケースです。

👥コンサルタントとしては、仕事が増えるのはありがたいこと。
しかし、私はこの相談に全面的に賛成することはできません

なぜなら、マネジメントシステムの運用は、企業自身が舵取りすべきものだと考えているからです。


🌱1. マネジメントシステムは「業務の仕組み」であり「経営課題解決ツール」

まず、マネジメントシステムの本来の役割は、次と考えます。

📘ISOマネジメントシステム(例:ISO 9001、14001など)は、
単なる「審査を通すための書類」ではなく、組織の業務そのものを改善する仕組みです。

✅マネジメントシステムの基本サイクル:

  1. 🔍 現状分析と課題の特定
    品質・環境・セキュリティ・人材など、組織が抱える経営課題を明確にします。
  2. 🛠️ 仕組みの構築と運用
    課題解決のための業務プロセスを定義し、実行します。
  3. 📊 活動の評価と改善
    実施状況と成果を評価し、継続的に改善を図ります。

このサイクルを通じて、トップマネジメント(社長)に報告し、意思決定に繋げることが重要です。
ISO事務局は、まさにこの改善サイクルをリードする経営課題解決チームなのです。


⚠️2. 「丸投げ」が失う、最も重要なものとは?

「事務局業務をすべて外注したい」という相談に対し、
本当にそれで良いのか?という問いを投げかけたいと思います。

💡コンサルタントがいくら優秀でも、組織の「中の人」ではありません。

❌外注によって失われるもの:

  • 🧠 課題の本質理解
    表面的な問題は把握できても、社内文化や人間関係に根差した課題は、内部の人間でなければ見抜けません。
  • 🧩 解決策の実行と定着
    外部が作った仕組みは「やらされ感」を生み、現場に定着しづらくなります。
  • 📚 ノウハウの蓄積
    外注に頼りすぎると、改善の知識が社内に残らず、外部依存から抜け出せなくなります。

🔑最も大きな損失は、「自ら課題を認識し、解決する力」=組織の成長機会です。
ISO事務局の舵取りを外部に委ねることは、企業の進路を他人に任せることと同じです。


🤝3. コンサルタントは「代行」ではなく「補佐」の役割

私のスタンスは一貫しています。

マネジメントシステムの運用、そして経営課題の舵取りは、企業自身が担うべきです。

とはいえ、現実には人手不足や専門知識の不足が深刻です。
だからこそ、私たちコンサルタントが補佐役として存在しています。

🌟コンサルタントが提供できる支援:

  • 📘 専門知識の提供
    ISO規格の要求事項や最新動向を解説し、判断をサポートします。
  • 🏗️ 仕組み作りの伴走
    業務内容を理解した上で、最適なプロセス設計を一緒に行います。
  • 🧾 事務作業のサポート
    記録整理や内部監査など、人手が足りない部分をスポット支援します。

最終的な意思決定──「この仕組みでいく」「この課題を優先する」──は、
企業のトップと事務局が行うべきです。
私たちはその判断が効果的になるよう、知恵と労力を惜しまず提供します。


🧭まとめ:ISO事務局は「丸投げ」ではなく「共に育てる」べき

マネジメントシステムは、組織が成長するための羅針盤🌊です。

人手不足の中でも、その羅針盤の向きを決める「舵」は、手放してはいけません。

✅ ISO事務局を「丸投げ」するのではなく、
✅ コンサルタントのサポートを得て「自社のマネジメント力を強化する」

これこそが、ISOを形骸化させず、組織を本質的に強くする道です。

🌴あなたの組織の「舵取り」は、誰が担っていますか?


❓よくあるご質問(FAQ)

Q1. ISO事務局を外注しても問題ないですか?⚠️
A. 一部の事務作業は外注可能ですが、マネジメントシステムの運用や経営判断は企業自身が担うべきです。

Q2. コンサルタントに依頼するメリットは?🌟
A. 専門知識の提供、仕組み作りの伴走、事務作業の支援など、企業の負担を軽減しつつ、
運用の質を高めることができます。

Q3. ISO事務局が社内にいない場合、どうすればいい?🧑‍💼
A. 外部支援を受けながら、社内で担当者を育成する体制を整えることが理想です。
段階的な内製化も可能です。

Q4. ISOを形骸化させないためのポイントは?📘
A. 経営課題と連動させること、現場の声を反映すること、
そしてトップマネジメントが関与することが不可欠です。

Q5. ISO事務局の役割とは?📊
A. 組織の業務改善をリードし、経営課題の解決に向けた仕組みの構築・運用・改善を担う重要なポジションです。

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