ISO事務局の役割とは?孤軍奮闘から脱却し、組織全体でISO活動を推進する方法

⚠️ ISO事務局が抱え込みすぎると危険!その理由とは?

ISMS(情報セキュリティ)、QMS(品質管理)、EMS(環境管理)などのISO認証取得企業では、
ISO事務局が担う業務は非常に多岐にわたります。

  • 社内ルールの整備
  • 活動状況の管理
  • 部門への指導
  • 社内教育
  • 審査対応

これらを一手に引き受ける事務局員は、強い責任感を持って業務に取り組んでいます。
しかし、責任を持ちすぎることが逆に問題を深刻化させるケースもあります。

🚨 ISO事務局が直面するよくある課題

以下は、ISO事務局からよく聞かれる悩みです:

  • 管理職がISO活動に否定的
  • 業務がすべて事務局に集中
  • 現場が積極的に関与しない

これらの課題は、事務局だけで解決するのが難しく、組織全体での対応が必要です。

✅ ISO事務局の役割を再定義しよう

ISO事務局は、マネジメントシステムの「運営推進役」であり、「実務代行者」ではありません
役割を明確にすることで、事務局がすべてを抱え込む必要がないことが見えてきます。

1. 経営層への働きかけ

事務局が経営会議の事務局を兼ねている場合、現場の課題(例:管理職の関与不足)を
データと共に報告し、経営層からの方針発信**を促すことが重要です。

2. 権限の委譲と支援

現場がISO活動に関与していない場合は、業務や責任を現場に委譲し、
事務局は教育・支援役に徹することで、組織全体の巻き込みが可能になります。

🧭 まとめ:事務局がすべきこと・すべきでないことを見極める

ISO事務局は組織にとって重要な存在ですが、
すべてを自分たちで解決しようとする必要はありません

  • 解決できることは自ら対応
  • 解決できないことは経営層や部門長に相談・依頼
  • 外部の力(コンサルタントなど)を積極的に活用

このように、事務局が孤軍奮闘しない体制づくりこそが、
ISO活動の成功と事務局員の健全な働き方につながります。


🔍 ISO事務局に関するよくある質問(FAQ)

Q1. ISO事務局の主な役割は何ですか?

A. ISO事務局は、マネジメントシステムの運営推進役です。
現場の実務を代行するのではなく、全体の仕組みを整え、支援する役割を担います。

Q2. ISO事務局がすべての業務を担当するべきですか?

A. いいえ。業務の一部は現場や管理職に委譲し、事務局は教育や支援に集中することで、
効率的な運営が可能になります。

Q3. 管理職がISO活動に非協力的な場合、どうすればいいですか?

A. 経営層に現場の状況を報告し、方針として関与を促してもらうことが効果的です。

Q4. ISO事務局が外部コンサルタントを活用するメリットは?

A. 第三者の視点で課題を整理し、現場との調整やマニュアル作成を効率化できます。
事務局の負担軽減にもつながります。

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