7kmの道のりを歩いて帰宅|非日常が生み出す新しい発見と自己対話
昨日の仕事帰り、ふと思い立って自宅まで歩いて帰ることにしました。
7kmの道のり、約1時間半の旅です。
普段は車で通り過ぎてしまう道を、自分の足でゆっくりと進んでみると、
多くの新しい発見がありました。
普段見過ごしている「日常」の風景
車での移動は、目的地への最短距離を最速で駆け抜けることが目的です。
しかし、歩くことで、街の景色は全く違うものに見えてきました。
「こんなところに新しいカフェができていたのか」
「この角を曲がると、こんな雰囲気の良い路地があったなんて」
車窓からは見過ごしていたであろう、個性的な飲食店や趣のある雑貨店が次々と目に飛び込んできます。
次回の休日に訪れようと心にメモするお店が増えていきました。
意識と肉体が分離する不思議な感覚
歩き始めの3kmは軽快な足取りでした。
仕事の疲れも忘れ、新しい発見にワクワクしながら歩を進めていました。
しかし、5kmを過ぎたあたりから、足取りが重くなり、疲労感が全身を襲い始めました。
その時、不思議な感覚に襲われました。
疲れて足を進めている「肉体」と、その肉体から離れ、
上空から自分を冷静に眺めている「意識」が、まるで分離したかのように感じたのです。
「ああ、頑張って歩いているな」と、客観的な視点から自分を励ましているような、
不思議な感覚でした。
まるで、もう一人の自分がいるかのようです。
立ち止まることで見えるもの
車での移動では、この感覚は得られなかったでしょう。
常に動き続け、最短距離を追求する生活の中では、自分の内面と向き合う機会は少ないものです。
今回のように「歩く」というシンプルな行動によって、
自分の肉体や心と対話する時間が生まれました。
そして、物理的な「距離」だけでなく、心の「距離」も客観的に見つめることができたように思います。
歩くことが、自分を見つめ直す時間になる
今回の帰り道は、単に7kmの道のりを歩いただけではありませんでした。
日々の喧騒から離れ、新しい景色を発見し、
そして何より自分自身を見つめ直す貴重な時間となりました。